議事録の書き方 / 会議の種類
会議の進め方(司会が決めておくことと、始めと終わりの一言)
会議の進め方を、司会(進める人)がすることに絞って紹介します。始める前に決める3つのこと、始めと終わりのせりふの例、話がそれたとき・長引いたときの戻し方、決まったことをその場で読み上げて議事録につなげる方法をまとめました。

このサイトでは、会議を進める人を、司会と呼びます。アジェンダの型では、進行の欄に書く人です。会社に決まった呼び名があれば、それに合わせてください。
このページには、司会がすることだけを書きました。会議の前に3つ決め、始めに一言、ずれたら戻し、終わる前に読み上げる、の順です。
せりふや文例は、すべてこのサイトで作った例です。実在の会議の記録ではありません。自分の会社の言い方に直して使ってください。
会議を始める前に決める3つ(目的・決めること・終わる時刻)
このサイトでは、司会が会議の前に決めることを、目的・決めること・終わる時刻の3つにしています。
決める順番は、目的、決めること、終わる時刻です。この順番は、このサイトのすすめで、決まりではありません。目的が決まる前に終わる時刻だけを決めると、その時間で何を済ませるのかが分からなくなります。
目的は、会議が終わったときに、済んだかどうかが分かる形で書きます。「〜を決める」「〜を確かめる」のように書くと、終わりに確かめやすくなります。「共有する」とだけ書くと、終わったときに、共有できたのかが分かりません。
決めることは、議題ごとに、会議の中で答えを出したいことを1つずつ書きます。答えを出さなくてよい議題は、報告だけの議題として分けます。決めることが1つも書けないときは、会議を開く前に、メールやチャットで足りないかを考えます。
終わる時刻は、始まりが遅れても動かさない時刻として決めます。先に終わる時刻を決めておくと、議題ごとの時間を、そこから逆算して決められます。
次の型は、このサイトで作ったものです。司会が、会議の前に埋めます。( )の中の説明は、書いたら消します。
目的:(会議が終わったときに、何が済んでいればよいか。1文) 決めること:(議題ごとに、会議の中で答えを出したいこと) 終わる時刻: 時 分(始まりが遅れても動かさない)
次の例は、このサイトで作ったものです。実在の会議の記録ではありません。会議は、2026年12月7日(月)10時に始まる営業定例会議とします。
目的:来月の展示会に出す商品を決める決めること:出す商品と、その準備の担当を決める終わる時刻:10時45分(始まりが遅れても動かさない)
アジェンダ(議題を書いて先に配る紙)を配る会議では、この3つをアジェンダにも書きます。アジェンダに書く項目の、目的、決めたいこと、日時(終わりの時刻)の欄です。配らない会議では、この3行を手帳に書いておくだけでかまいません。
始めの一言(せりふの例)
このサイトでは、始めの一言に入れることを、今日の目的、終わる時刻、議事録を書く人の3つにしています。
始めの一言は、短く言います。前置きの長いあいさつや、前回の会議の振り返りは入れません。前回の確認が要る会議は、最初の議題として時間を取ります。
3つを言う理由は、出席者が、何のために集まったのか、いつまでいるのか、だれが書くのかを、最初に知るためです。これは、このサイトの考えで、決まりではありません。
次の3つのせりふは、このサイトで作った例です。
社内の定例会議のとき:
おはようございます。時間になりましたので、始めます。今日の目的は、来月の展示会に出す商品を決めることです。終わりは10時45分です。議事録は、事務担当さんにお願いしています。最初に、前回のやることの確認から始めます。
取引先との打ち合わせのとき:
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。今日は、1月分の発注数と納期を、お二人と確認したいと思います。終わりは15時の予定です。お話の内容は、私が議事録にして、翌営業日までにお送りします。
朝礼のとき:
朝礼を始めます。今日決めたいことは、午後の棚卸しの担当です。終わりは8時35分です。記録は、事務担当さんにお願いしています。決まったことは、最後にもう一度読み上げます。
始まりが遅れたときは、遅れた分を一言で言い、終わる時刻は変えないことを伝えます。たとえば、5分遅れて始めたが、終わりは予定どおり10時45分です、と伝えます。
始めたあとに来た人には、会議を止めずに、いま何の議題かだけを一言で伝えます。
話がそれたとき・長引いたとき
このサイトでは、話がそれたときも長引いたときも、議題と終わる時刻を言い直してから、戻す一言を言います。
戻す一言は、話した人を止めるためではなく、いま何の時間なのかを全員で合わせるために言います。話した人を責める言い方は入れません。
次のせりふは、このサイトで作った例です。最初の例と同じ、展示会に出す商品を決める会議とします。
話がそれたとき
それた話が大事なときは、捨てずに、あとで話す場所を作ります。ホワイトボードの端か司会のメモに、あとで話すことの欄を作って書き留めます。その話をどうするかは、終わる前の読み上げで決めます。
その話は大事なので、あとで話すことの欄に書いておきます。どう扱うかは、最後に決めましょう。いまは、10時45分までに決めたい、展示会に出す商品の話に戻らせてください。
長引いたとき
残りの時間と、まだ決まっていないことを、1つ言います。残りの時間で決められない議題は、次の回に回します。
このサイトのすすめは、終わる時刻を動かさないことです。どうしても延ばすときは、延ばす時間を言い、出席者の都合を聞いてから延ばします。
残りは10分です。まだ決まっていないのは、3つ目の商品だけです。あと5分で、そこを決めます。決まらなければ次の回に回して、最後の読み上げに入ります。
結論が出ないまま時間が近づいたとき
決められないことを、その場で無理に決めようとはしません。選択肢を2つほどに絞り、だれが何を調べ、いつ決めるかを決めて終わります。
3つ目の商品は、いまの時点で、BとDの2つに意見が分かれています。今日はこの2つに絞ります。営業担当さんが、BとDの費用を12月11日(金)までに調べ、次の会議で決めます。
発言しない人がいるとき
このサイトのすすめは、名前を呼んで、「何かありますか」と広く聞かずに、気になる点を1つだけ聞くことです。聞くことを1つに絞ると、答える人が何を話せばよいかがはっきりします。聞く順番を、先に決めて伝えておく方法もあります。
事務担当さんは、この日程で気になる点はありますか。1つだけ教えてください。決めて終わる(その場で読み上げる)
このサイトのすすめは、終わる前に、決まったこと・やること・担当・期限を、司会がその場で読み上げることです。
読み上げる理由は、出席者と書記の理解を、その場でそろえるためです。会議のあとで食い違いに気づくより、その場で直すほうが、確かめる手間が少なくて済みます。
読み上げの時間は、予備の時間の中で取ります。終わる時刻の数分前には、最後の議題を終えるようにします。
読み上げる順番は、次の3つです。
- 決まったことを読む:議題の番号の順に、結論だけを短く読みます。決まらなかった議題は、決まらなかったと言い、次にどうするかを添えます。
- やることを、担当と期限といっしょに読む:だれが、何を、いつまでに、の3つをそろえて読みます。期限は、月日と曜日で言います。
- 次の予定を言う:次の会議の日時と、議事録を送る日を言います。あとで話すことの欄に書いた話は、次の回の議題にするかを、ここで決めます。最後に、違うところがあれば、その場で教えてもらいます。
次の読み上げは、このサイトで作った例です。このページの最初の例と同じ、12月7日(月)の営業定例会議とします。
決まったことを読み上げます。来月の展示会には、商品AとCを出します。3つ目の商品は、BとDで意見が分かれたので、次の会議で決めます。 やることを読み上げます。営業担当さんが、商品Aの展示用の写真を、12月14日(月)までに用意します。事務担当さんが、商品Cの在庫数を、12月11日(金)までに確かめます。営業担当さんが、BとDの費用を、12月11日(金)までに調べます。 次の会議は、12月21日(月)の10時からです。あとで話すことの欄の話は、次の会議の議題に入れます。議事録は、12月8日(火)までに、私から送ります。違うところがあれば、いま教えてください。
読み上げの間、書記は、書いたものと合っているかを確かめます。違っていたら、司会がその場で言い直します。
司会と書記を分ける
このサイトのすすめは、司会と書記を別の人にすることです。会議の前に、書記を決めて、本人に伝えておきます。
司会は、時間と流れを見ます。書記は、決まったこととやることを書きます。一人で両方をすると、どちらかに手が回らなくなる場面が出てきます。
役目の分け方の全体は、一人で全部書かない(書記を決める・分担する)に書きました。このページでは、司会から書記に頼むことだけを書きます。時間を見る人を別に置くときは、残り何分で知らせてもらうかを、会議の前に決めておきます。
司会から書記に、会議の前に伝えておくことは、次の3つです。
- 議題の順に、決まったこと、やること、決まらなかったことを書く。数字と日付は、言われたとおりに書く。
- 聞き取れなかったときは、その場で止めて、聞き返してよい。
- 最後に司会が読み上げるので、違うところがあれば教えてほしい。
次の文例は、このサイトで作ったものです。
今日の書記をお願いします。議題は3つです。議題ごとに、決まったこと、やること、決まらなかったことを書いてください。聞き取れなかったときは、その場で止めて、聞き返してください。最後に私が読み上げるので、違っていたら教えてください。
司会が書記も兼ねるとき
人数が少ない会議では、一人で兼ねることもあります。そのときは、議題が変わるたびに、いったん話を止めて、決まったことを1行書く時間を取ります。
読み上げは、いつもより丁寧にします。会議のあとは、送る前に、ほかの出席者の1人に読んでもらいます。書いた人と確かめる人が同じだと、間違いに気づきにくいからです。
社長が司会をするとき
このサイトのすすめは、社長が自分の考えを最後に話すことです。先に結論を言うと、出席者が意見を言いにくくなるおそれがあります。始めの一言で、そう伝えておきます。
読み上げも社長が行い、違うところは遠慮なく教えてほしいと言い添えます。
今日は、先に皆さんの考えを聞きます。私の考えは、最後に話します。オンライン会議で進めるとき
このサイトでは、オンライン会議で変えることを、声のかけ方、発言の順番、決まったことの見せ方の3つにしています。
オンライン会議では、顔や手元が見えにくい出席者がいます。司会が名前を呼んで聞く場面を、いつもより増やします。
- 声のかけ方:始めに、全員の声が聞こえるかを確かめます。話し始めるときは、先に自分の名前を言ってもらいます。
- 発言の順番:声が重なるのを避けるため、順番に聞きます。始めの一言で、順番に聞くことを伝えておきます。
- 決まったことの見せ方:読み上げたあと、画面で文字として見せられるなら、見せて確かめます。会議アプリに画面を見せる機能や、文字を送る欄があれば使います。その機能の名前と操作は、このページでは扱いません。
次のせりふは、このサイトで作った例です。
皆さん、私の声は聞こえていますか。聞こえる方は、ひとことお返事ください。今日は、順番にお聞きします。話す前に、お名前を言ってください。
途中で通信が切れて戻ってきた人には、議題の番号と、いま何を決めているかを、一言で伝えます。会議を止めて、最初から説明し直すことはしません。
録画や文字起こしを使う会議は、始めの一言で、使うことを伝えます。使う前に決めておくことは、録音を使うときに先に決めておくことに書きました。
会議の種類での違い(定例・営業会議・朝礼)
このサイトでは、会議の種類ごとに、司会が最初に言うことと、終わる前に読み上げることを変えています。
次の表は、このサイトで決めた目安です。表にない会議は、いちばん近い行から始めて、足りないところを足します。
| 会議の種類 | 始めに言うこと | 司会が気をつけること | 終わる前に読み上げること |
|---|---|---|---|
| 社内の定例会議 | 終わる時刻と、前回のやることの確認から始めること | 報告だけの議題を長くせず、決めたいことがある議題の時間を先に守る | 前回のやることが済んだか(済/未)と、新しい期限、今回のやること |
| 営業会議 | 今日決めたいことを、最初に1つ言う | 担当ごとの報告が続いても、決めたいことがある議題の時間を残す | 訪問先や見積など、決まったことと、担当・期限 |
| 朝礼 | 終わる時刻と、今日決めたいこと | 立ったまま短く。議題は1つか2つにする | 今日の何時までに、だれが何をするか |
表の中を左右に動かして読めます。
社内の定例会議
定例会議は、決まった日に開くので、前回のやることが済んだかを、最初の議題で聞きます。済んでいないことは、新しい期限を決めて、読み上げに入れます。
営業会議の進め方
営業会議では、担当ごとの報告が続くと、決めたいことの時間が残らなくなります。そこで、司会が最初に、今日決めたいことを1つ言い、その議題の時間を先に守ります。報告だけの議題は、あとの時間で短く済ませます。
朝礼
朝礼は、短く終わることを優先します。始めの一言で終わる時刻を言い、決めたいことを1つか2つに絞ります。
議事録の側で足す欄は、会議の種類で変わるところに書きました。
終わったあと、議事録を送るまで
このサイトでは、会議のあとの流れを、書記が清書する、司会が確かめる、送るの3つに分けています。
会議のあとの流れは、次の3つです。
- 書記が、その日のうちに清書する:読み上げの内容と合わせて、議事録の型に写します。時間がたつと、略して書いた言葉が思い出せなくなるからです。
- 司会が、決まったこととやることを確かめる:読み上げたとおりか、担当と期限がそろっているかを見ます。司会は出席者の一人なので、送る前に読んでもらう一人にあたります。
- 確認の期限を添えて送る:出席者と、欠席した人、やることのある人に送ります。送る日は、会議の終わりに言った日に合わせます。
送る相手、確認を頼む一言、置き場所の決め方は、共有のしかたと、しまっておく場所に書きました。ここでは重ねて書きません。
やることの期限の前の日に、担当の人へ一言声をかける方法もあります。これは目安で、決まりではありません。
議事録の形を先に見たいときは、見本のページがあります。録音を入れると、どんな議事録にまとまるかの見本を、AI議事録の見本で確認できます。いまは見本だけで、録音を送って処理する受付はまだ始めていません。
よくある質問
司会と書記は同じ人でもいいですか?
同じ人でもかまいませんが、このサイトのすすめは、別の人にすることです。人数が少なくて一人が兼ねるときは、議題が変わるたびに話を止めて、決まったことを1行書く時間を取ります。
会議が時間どおりに終わりません。どうすればいいですか?
このサイトのすすめは、終わる時刻を動かさず、議題を動かすことです。決めたいことがある議題を先に済ませ、残りは次の回に回します。話を戻す一言の例は、このページの、話がそれたとき・長引いたときの節に書きました。
発言しない人がいるときは、どうすればいいですか?
このサイトのすすめは、名前を呼んで、「何かありますか」と広く聞かずに、気になる点を1つだけ聞くことです。聞く順番を先に伝えておく方法もあります。例は、このページの、話がそれたとき・長引いたときの節に書きました。
結論が出ないまま時間になったら、どうすればいいですか?
このサイトのすすめは、その場で無理に決めず、選択肢を2つほどに絞って、だれが何を調べ、いつ決めるかを決めて終わることです。決まらなかったことも、終わる前の読み上げに入れます。
社長が司会をするときに、気をつけることは何ですか?
このサイトのすすめは、社長が自分の考えを最後に話すことです。始めの一言で、そう伝えておきます。読み上げも社長が行い、違うところは遠慮なく教えてほしいと言い添えます。
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